歴史好きのお城巡りには、ドライブを楽しみながら行く愛知県長篠エリアがおすすめです。
ドライブは景色を楽しむことができますが、子連れのお出かけは、食事やトイレの場所が気になりますね。
今回は、子供と長篠城エリアへ出かける方へ、子連れにやさしい道の駅と、歴史好きにおすすめのパーキングエリアをご紹介します。
この道の駅は、地元特産の野菜を使ったランチビュッフェのフードコートや、足湯がのんびりと楽しめる人気のスポットです。
こどもとおでかけの参考にしてくださいね。
長篠の戦いに登場する長篠城とは
徳川氏と武田氏が奪い合った城
長篠城は、現在の愛知県新城市にあったお城です。
現存するのは敵の侵入を防ぐための土塁やお堀で、天守はありません。
長篠城跡として、広い野原があるだけです。
にもかかわらず、長篠城は「日本100名城」に指定されています。
これは、ここが歴史上とても重要なお城であったからです。
武田氏と徳川氏の国境の境目にあったので、戦国時代には争いがたびたび起こりました。
歴史に出てくる長篠の戦いは、この長篠城を巡って織田信長、徳川家康の連合軍と武田信玄の息子の武田勝頼が、長篠城と設楽が原の二か所で戦った合戦です。
長篠の戦いは、長篠・設楽が原の戦いまたは、設楽が原の戦いともいわれます。
日本で初めて鉄砲を使われたことでも知られています。
くまのこおすすめ長篠城の見どころ
長篠城跡を見るだけなら、何もない野原なので、すぐに終わってしまいます。
そして、意外とこじんまりとしています。
駐車場から本丸入り口まですぐに到着します。
本丸のあったまわりは二本の川が合流する場所で、断崖絶壁になっています。
攻められやすい一方だけが、深くて斜面の急なお堀になっています。
このお堀は立派で見どころですよ。
本丸入り口には長篠城址史跡保存館があります。
武田信玄の遺言状の複製がありますが、かつて原本がここに展示されていたそうです。
また、このあたり一帯で激戦地となった長篠の戦いの配置の模型もあり、わかりやすく説明されています。
この戦いにより、武田軍の名将が亡くなっています。
このあたりには、敵地にあってもお墓が数多く残されています。
点在していますので、興味があれば車で回って見てもいいかもしれません。
僕たちは馬場信房と山県昌景のお墓に行ったよ。
保存館は、時間をかけずに見ることができるので、長篠城についてざっと知るにはおすすめです。
長篠城跡と保存館だけなら、所要時間は20~30分くらいかな。
豪傑たちの影で長篠城を救った家臣の鳥居強右衛門
長篠城には鳥居強右衛門(とりい・すねえもん)という家臣についてのエピソードが残っています。
武田氏の圧倒的大軍に囲まれた長篠城の当主の奥平氏は、徳川氏へ援軍の要請をするため、足軽の鳥居強右衛門を家康のいる岡崎城へ向かわせます。
川を泳いで4km、その後岡崎城まで65km走ったんだって。
援軍はすでに長篠城へ向かう準備ができていたことに喜んだ強右衛門は、すぐに長篠城に引き返します。仲間にもう少し耐えれば助けが来ることをいち早く知らせたかったのです。
ところが城の手前で武田軍に捕えられてしまいます。
武田軍は捕えた強右衛門に対し、
援軍は来ないからあきらめて城を明け渡すよう、うそを言えと命令します。
そうすれば、命を助けるとも。
強右衛門は、表向きは了承しつつ城に向かって、援軍はもうすぐ来るから持ちこたえるようにと叫びます。
武田軍の怒りをかった強右衛門は、その場ではりつけにされ処刑されてしまいました。
しかし援軍が近いと知った長篠城の城兵たちは、士気を奮い立たせ、城を守り切ることができたのです。
強右衛門の長篠城の窮地を命がけで救った功績と忠誠心をたたえられ、のちの子孫たちは手厚い待遇をうけました。
強右衛門の自分の命と引き換えに多くの城の仲間を助けた行いは、今もこのあたりに語り継がれています。
保存館にも強右衛門についてわかりやすく解説されています。
子供と一緒に見て回りながら、話をするのもいいですね。
心に残っておすすめです。
その強右衛門のお墓と磔(はりつけ)となった場所を示す碑は、川の対岸にあります。
興味があれば行ってみるのもいいかもしれません。
川幅は広くないので遠くはないのですが、橋がないので車で移動しましょう。
長篠城へのアクセス
愛知県新城市長篠字市場22-1
新東名高速道路・新城ICから5分
駐車場(30台)
無料で停められますが、午後7時には施錠されます。
長篠城の地図はこちらです。
長篠城址史跡保存館(長篠城址に隣接しています。)
営業時間 9:00~17:00(最終入場は16:30)
料金 小・中学生100円、高校生以上210円
休館日 毎週火曜日
史跡保存館は2階にあります。階段のみになっているので、ご注意ください。
1階にトイレがありますが、保存館の開館時間以外は施錠されます。
道の駅・もっくるは子連れにやさしいおでかけスポット
長篠城あたりには、こどもが遊べる施設やレストランなどはあまりありません。
食事やトイレの休憩には、新東名高速道路・長篠ICの近くの道の駅「もっくる」がおすすめです。
駐車場は90台停められますが、休日は時間帯によっては、混雑することもあります。
地元の新鮮野菜を使ったビュッフェやご当地フードのお土産も充実
もっくるは、ビュッフェスタイルのフードコートが人気です。
地元の野菜を使った色とりどりの野菜の料理を好きなだけ食べられるフードコートになっています。
道の駅 もっくる新城なう🎵 pic.twitter.com/cZ85KNDm9F
— ペネロープ (@penerope41) November 9, 2019
11時から営業しますが、休日は開店前にすでに並んで名前をリストしておきます。
このフードコートでは、朝8時から10時30分までお替り自由のたまごかけご飯のモーニングもあります。
料金は500円で新城産の卵で作られた温泉卵のたまごごはんとコーヒーがおかわり自由です。
コーヒーだけなら300円です。
こちらも大人気なので平日がおすすめですが、休日なら待つのを覚悟で行きましょう。
10時半までですが、混雑の状況によっては、早く終了することもあるようです。
もっくるでは、地元の特産物のお土産が売られていますが、中でも
五平餅は人気があっておすすめです。
五平餅とは粒が残るくらいにつぶしたご飯を甘めの味噌だれで串焼きにしたご当地フードで、外では焼きたてを食べられますよ。
施設の中のフードコートへは、お土産や地元の野菜の売り場の中を通っていくのですが、本当にお土産がたくさん並んでいるので、少し狭くなっています。
混雑をしているときは、ベビーカーは避けたほうがいいかもしれません。
無料の足湯や子連れに配慮したトイレなどの施設あり
施設は混雑していますが、施設の外には、無料の足湯があります。
お湯は開湯1300年の歴史をある湯谷温泉を利用しているそうです。
木の香りもほんわりと楽しめて、足湯なら子連れでも気軽に利用できそう。
少しのんびりできますね。
歴史好きのためのこんなイベントも開催されていますよ
フロイブ開催!
道の駅もっくる新城の足湯にて奥三河のディープな魅力について学ぶイベント、フロイブ!
11月25日(月)のフロイブは設楽原歴史資料館長湯浅大司さんをお招きし、足湯de戦国談義を開催いたします。
あなたも奥三河の奥深~い世界へ足をつけてみませんか??
♨️ https://t.co/RsnZcqRt6L pic.twitter.com/gmixA6Edld— 奥三河観光協議会 (@okumikawa_kanko) November 6, 2019
また、施設の外のトイレは、男性女性のほかにファミリートイレもあり、24時間利用できます。
ファミリートイレの入り口が他のトイレとは別になっているので、混雑時も利用できそうです。
女性のトイレも木の造りになっていて、トイレの配置がおしゃれにデザインされています。
きれいなトイレは気持ちがいいですね。
道の駅・もっくる新城
愛知県新城市八束穂五反田329-7
営業時間:9:00~18:00
年中無休
(足湯のみ10:00~16:00木曜日休み)
もっくるとは、「木材・来る」の意味の造語です。
一般に公募してつけられましたが、その名前の通り木材をふんだんに使われてぬくもりを感じる施設です。
長篠・設楽が原PAはお土産も充実。歴史好きなら下り(名古屋方面)がおすすめ!
新東名高速道路の長篠・設楽が原パーキングエリアは、長篠城や道の駅のもっくるのある長篠ICから下り名古屋方面へ3km程いったところにあります。
ここは歴史に出てくる長篠の戦い(設楽が原の戦いともいいます)で、織田信長が本陣を置いた場所でもあり、パーキングエリア一帯が戦国カラーで上下とも統一されています。
こじんまりとしたパーキングエリアですが、他とは一味違ったユニークなところです。
上り(東京方面)は武田軍、下り(名古屋方面)は織田・徳川連合軍をイメージしてそれぞれの家紋に彩られていますが、歴史好きならおすすめは、下り側!
織田家の愛知県、徳川の静岡県、武田の山梨県それぞれの特産のお土産品が豊富にそろっていてお土産選びには困らなさそうです。
長篠・設楽が原の戦いをテーマにした刀剣や火縄銃のレプリカ、甲冑などが飾られて、記念撮影すれば旅のよい思い出です。
また、全国の戦国武将グッズなども充実していて、歴史好きには見るだけで楽しめそうです。
施設を出ると、長篠の戦いでの信長の本陣跡の茶臼山へ歩いて行くことができます。
小さな山ですが、階段で登っていくのでベビーカーではいけませんのでご注意を。
しかし10分も歩けば山頂にいけるので、散歩コースにはちょうどいい距離ですよ。
途中で長篠の戦いの合戦図があります。
このあたりでどのように争われたかくわしく説明されています。
山頂には小さな神社があるだけですが、ここからの眺めは、あたり一面を見渡すことができます。
山々に囲まれて、新城市街まで見ることができ、紅葉の時期なら、景色もいっそう楽しめそうです。
長篠設楽原パーキングエリア(下り)
営業時間7時~22時
お土産エリアは24時間営業しています
地元特産の三ケ日みかんのソフトクリームは子どもに好評です。
長篠城エリアの子連れドライブの旅まとめ
長篠城跡は、5月にあるお祭り以外では訪れる人も少ないので歴史好きならじっくりと見ることもできます。
もっくるはとても人気のある道の駅なので、お昼時など混みあって駐車場が足りなくなる可能性もあります。
休日はランチを利用するなら、11時の開店と同時くらいがおすすめです。
ご紹介した3か所は、長篠城ともっくるは同じ新城ICにあります。
長篠城はインターから車で5分、もっくるはインターの降り口にあります。
新城ICから下り方面に3kmほどで長篠設楽が原PAとなります。
長篠城で歴史散策→もっくる→長篠設楽が原PAがおすすめのコースです。
歴史好きのこどもといくお城巡りとご当地フードと足湯の人気スポットをご紹介しました。
ぜひ子連れのおでかけの参考にしてみてください。
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